アオアシ 128話

128話「交代枠」

アシトが出るか、それとも栗林かと予想してたところ今週の話ではまだどちらも出ないんですが、それにも関わらずこの面白さ。
こういう次回のアシト覚醒を匂わせるワンクッション的な話がすごく丁寧に作り込まれていて、これぞアオアシだよなあと。

 

足の痛みで後半出られなくなった平さんの代わりに栗林を出せば間違いなく勝てるが、そうする事が栗林自身の、そして個人やチームの「育成」のためになるのか…と悩む福田。
あと決めかねてる理由としてはラストのシーンを見てしまうと、福田の中でレギュラー組とうまく連携して化学反応を起こすアシトの画がチラついてたのかなあとは思う。
アシトは福田の理想とするチームに欠かせないSBの穴を埋めるピースでもあるので。


前回で柏大との力の差がはっきり見えたものの、前半終了時点でお互い得点はゼロ。柏大は気迫で押してる感じだろうか。阿久津の挑発にも乗らないメンタルの強さも伺える。

阿久津って敵味方関係なく誰にでも煽るんだな…というか煽らないと人とコミュニケーション取れないのでは…。
アシトがAに上がってからそこまで強烈なイジメもなく正直物足りなさすらあったので、今回相変わらず尖ってて安心しました。

可愛い後輩(アシト)が先輩を手放しで褒めたたえた上で純粋にプレーについて質問してきたのに、それに対して「はああ~~~?」「気色悪い」「(物を投げつける)」
この態度。
飲んでたボトルをそのまま投げつけてくるって、ちょっと心配になるほど歪んでますね…
ここまで行くと笑いがこみ上げてくる。
アシトに何か恨みでもあるのかというくらい何もかもが気に入らないようですが、アシトの手からボトルを取り、自ら暴言を吐きにわざわざ話し掛けに来るところが何だか憎めないアッくん。

いつデレるのかと楽しみにしてますがもはやこれが阿久津なりの友好のサインなのでは…?と最近疑ってしまう。
「なんでテメエがベンチにいるかもわかんねえ」らしいけどアシトがSBに転向したときその理由を「わかってたくせに(笑)」と栗林に言われてるので能力について理解はしてるんでしょうね。認めてないだけで。

感情のぶつけ合いで一触即発だったBチームロッカールームと比べると、Aは話し合いながら冷静に分析している感じ。

何人か着替えてますがみんな筋肉バッキバキだ…桐木とか小柄なのにこの締まり具合はすごい。あのウェイトトレーニング目標をこなすとこんな体になるんだろうか。
桐木といえば巻頭カラーでおそらく初めて髪の色が判明しました。濃度からして黒ではなさそうだなと思ってはいたものの、こんな1人でヴィジュアル系みたいな頭だったとは…
このヘアカラーで新人組に対してため息ついたり例のいかにも迷惑そうな態度だったのかと思うと、アシトはよく萎縮せずにパスカットしまくって名前を覚えて貰えるまで漕ぎつけたなあと。


先発とベンチの実力の格差、特に期待値を下回った1年3人について嘆く福田。これは望さんにアシトの反骨心を煽らせたとき同様わざと冨樫大友黒田に聞かせてる気がする。
大友は…そこまで悔しがる姿が浮かばないけど冨樫黒田は穏やかじゃなさそう。
この話をお嬢も聞いていて、竹島とのケンカの時もそうだけど結構冨樫にとって重要な場面を共有してるので、幼馴染みの遊馬ではなくヤンキー冨樫とくっつく線も濃くなってきた。
遊馬と話す時の素っぽい雑な態度も冨樫とサッカー論を展開しながら目を輝かせてるところも選び難い可愛さなのでどちらにしても美味しい。

そしてラスト、福田がロッカールームのドアを開けるシーン。
このページ本当にびっくりした…汗だくの男達が音とともに全員パッと消えて、福田の目に映るのはアシトだけ。
福田の密かな期待が、試合に出る自分を想像して集中を研ぎ澄ませるアシトの姿と合致したんだろうか…
「葦人。お前、行け。」
アシトがついにプレミアリーグの舞台へ。
しかも試合勘を取り戻す目的で栗林も出すと思われるので、このままいけば遂に夢の共闘が…
問題は栗林が出てくる前だろうな...特に阿久津。
最後ロッカールームには見当たらないが、アシト出場を知ったらどうなることやら…暴れだす様が目に浮かぶようだ。

悪態つきながらも意外と息ぴったりだったら面白いけど。

あ、スペシャルニュースはこれでした。

アオアシ × footballista Special Magazine (月刊フットボリスタ 2018年4月号増刊)

アオアシ × footballista Special Magazine (月刊フットボリスタ 2018年4月号増刊)

 

12巻と同日発売らしい。

アオアシ 127話

127話「圧をいなす」

 

前回思ったことを栗林に真っ向から否定されてしまった。
「互角じゃないだろ」というのは今まさに柏大が一番感じていることだろうなあ。

隙あらばボールを奪いに足元を狙う泥臭いサッカーをしてくる柏大ですが、そのためにボールを持つ時間は多くてもそれが意図的に"持たされている"のでは優勢側が変わってくる。
全員が全員無駄な動きを一切せずにシステムとして完璧に機能してくるから柏大も隙を見つけられずに攻めあぐねて、逆にその一瞬の隙をエスペリオンに突かれてしまい、じわじわとこちらの思惑通りに試合が動いてる感じ。

 

これから盛り上がりそうな所で、平さんの足が…。
Aチームに返り咲いて間もないのに気の毒だなあという気持ちはありつつも、やっぱり左サイドバックの枠が空くとなるとアシトの出番を期待してしまう。
ポジションずらして対応することもありそうだけど、タフなアシトには試合に出てまた「Aチームすげー!」ってなって更なる成長に繋げてほしいし、「ユース最高傑作」栗林のプレーも見たい…かといって似てる2人の息の合った連携はこの試合でやるともったいないような気がしなくもない。

アシトが出たとして、思考の結晶のようなAチームの中で考えなしに動けば朝利の時みたいに「素人の考えだぞ!二度とやるなよ」と非難されるだろうし、アシトが視野を中心に考えることで後ろからこのバケモノ達にコーチングできるんだろうか。
というかその前に、アシトが出ると聞いた時点で阿久津がキレだしそうですが…。


球際で積極的にボールを奪いに来る柏大に対して、エスペリオンは「ディレイ」中心の守り方。

ディレイ(Delay)とはボールを持った相手選手をマークしつつもボールを奪いに行かず、後ろに下がりながら相手に時間をかけさせて前に進むのを遅らせようとすることである。カウンター等をされて守備の陣形や人数が整っていないときに、時間を稼いで不利な状況を脱することを目的として行われる。引用:Wikipedia

なるほど…これをする時の志村さんのとても高3とは思えない落ち着き払った表情を目にしたら、大概の人は怯むでしょうね…1対1で勝負を仕掛けることを躊躇した相手FWの稲良が子供にみえる。

 

あと福田がすごく"監督っぽい"。
いつも草臥れてるのに、名監督らしくてかっこいい。
アシトがBで見ていた面は望コーチの補佐として助言してただけであって、「強豪エスペリオンの1軍監督」としての福田はこれから見られるのかと思うと楽しみです。
柏大にも200人の部員を束ねる名将がいますが、曲者揃いでプライド高そうなエスペリオン選手達に信頼を寄せられる福田も負けてない。
阿久津や、ある意味一番厄介そうな栗林を手懐けられる指導者はそういないと思うので…。

柏大戦は今のところ問題なく勝てそうなので、あとはアシトと栗林をどう出してくるか。

次回巻頭カラーとスペシャルニュース」があるとの事ですが、これは例の雑誌のことかなあ。

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アオアシ 126話

126話

プレミアリーグ第7節 柏大商業高校戦」

 

久々登場の橘が絶好調で何よりです。
橘だけでなくBチームも都リーグ第9節を4-0で勝利と、4人が抜けたにも関わらずチーム的にも最高の状態。

この感じだと次に1年で昇格するとすれば橘は真っ先に名前が挙がりそうですが、そうすると遊馬とポジション争いになる可能性が。
遊馬は「エスペリオンの理想のFW」で、レギュラーにまで上り詰め戦力として認められている上に、先輩とも大分打ち解けてる様子なので、タイプの違う真面目な橘がどこまでやれるのかというのはすごく見てみたい。

プレミアリーグのベンチ入りを果たしたアシトに遠回しにエールを送っている(らしい)朝利がものすごく古典的なツンデレっぷりで…何このヒロイン…そして天然の橘に爽やかに台詞を取られるまでがもはや恒例行事化していて笑える。
橘と絡むとその実直さに当てられてみんなのペースが乱されまくるのが面白くて好きです。

プレミアリーグ柏大商業戦。
恥ずかしながら高校とユース混合の大会がある事を今まで全く知らず、普段は漫画やテレビのサッカー中継で高校の方が圧倒的に見慣れているので、ユースという立場からの視点がとても新鮮。
本当にこれぞ「真の高校世代日本一」が決まる大会なのに、これだけギャラリーの数に差があるとユースチームが気の毒になってくるなあ。

高校からしてみれば自分たちより技術も練習時間も上の集団だと知りながら挑むわけで、200人もの部員の中からレギュラーを勝ち取った精鋭たちという事もあって気合い充分、それどころかビリビリと「殺気」が伝わってくる。

義経のボール捌きに反応しているし、がっしりした松永さんが当たり負け気味で、桐木へのパスがカットされるなどこちらと互角に戦えてるので、初めてAチームの苦戦する姿を見ることになるのかも。
そして前話のアシトとの会話でじわじわ存在感が増してきたせいか、今回台詞がないのに初めて人物紹介に桐木の名前が…これは今後出番が増えるのを期待して良いんだろうか。
日常描写が見たすぎるので試合終わりに主力組で日の丸食堂行ってくれ…

アシトと栗林投入のタイミングが気になるけど、2人の共闘は流石にまだかなあ。

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アオアシ 125話

125話「考える葦②」

タイトルが、考える葦「②」になっている…。

これ1巻6話の続きですね。

当時の花の発言がアシトの中で腑に落ちて、今になって目の前で起こっている事と繋がって、またアシトのサッカーが広がっていく。

どうしてこんなに面白くできるんだろう…。

アシト覚醒回は鳥肌必至なのである程度覚悟して読むのに、それを毎回軽々超えてくるからワクワクが止まらない。

 

ミニゲームでアシトが気づいたことは、主力組は「考えているようで考えていない。」

というか日常的に思考しながら練習をしてきた選手にとってはそれが体に染みついているので、「頭で考えるよりも先に、体が勝手に動き出している」。

こういう相手に対してじっくり考えてから動いていてはスピードについていける訳もなく、そこでアシトが出した答えは自分の直感を信じること。

直感と言っても当てずっぽうに動いてボールを奪いに行くのとは違って、これまでの練習でたくさん考えて養われた感覚だからこそ通用し始めているんだと思う。

アシトを主力組の練習に参加させるにあたり福田から「足を引っ張ったらBに降格」という条件を出されていたこともあって、緊張感とプレッシャーに押しつぶされそうなパス練習だった...。

相変わらず途中で阿久津がキツいことを言ってくるけど、何度かアシトの直感が見事にハマって阿久津自身もボールを奪われてしまうので何も言えなくなっている...どんまいアッくん。

そして練習後のアシトと2年の桐木のやり取りが最高。

アシトや黒田が主力の練習に混ざると知った瞬間いかにも迷惑そうにため息をついていた桐木が、足を止め、振り返り、「アシト」と声を掛けてこようとは...

新人の誰一人として目に映っていない異様な怖さのあった桐木が初めて真っ直ぐにアシトを見て、パス練の動きを褒めるわけでも距離を縮めるような言葉をかけるわけでもないんだけど、「変わった名前」という一言に彼なりの親しみとか容認が込められている気がした。

やっぱり"青井"よりも"アシト"呼びがしっくりくるなあ。

初見時から何となく気になって喋るのを楽しみにしていた彼がこんなに素晴らしいキャラで、アシトにもいろんな影響を与えてくれそうなのがすごく嬉しい。

阿久津の攻撃的な態度はアシトに対する別の感情も混じっていそうだし特に理由がなくてもチクチクいじめてきそうだけど、桐木の言い分には練習の妨げになるという正当な理由があったので、そういう人に実力を認めてもらえるとAチームに受け入れられた気がしてテンション上がる。

食堂メンバーと義経さんは既にアシトを認めてくれてる雰囲気だし一番手強いのは阿久津として、3年の山田さんあたりもちょっと厳しそうかな。

ある程度コミュニケーションが取れてないと試合中アシトの武器である周りを動かす能力が機能しなくなるので、ここで「こいつできる」と少しでも印象づけられたのは大きい。

ほか3人はどうなるかなあ。

冨樫は今まで人間関係で上手くいかない事はあってもここまで能力の差を体感した経験が無さそうで戸惑ってるし、アシトを意識しすぎてる気もするから心配だ。
3人ともアシトに触発されてもう少し踏ん張ってくれたらいいけど、それこそアシトや福田の言う通り気合いで何とかなるものじゃないからな…。

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アオアシ 124話

124話「追いつかない」


栗林の言っていたコンプリートしたSBとは「攻撃と守備 両方のスペシャリスト」のことだった。

遊馬は栗林の通訳が昔から得意らしいけど、ほかのみんなが聞いて「?」となるような栗林の話の意図を汲み取って言語化できるところが1年で唯一Aチームに居続けられる理由なんだろうな。

アシトの視野の広さも見抜いたし、選手1人1人に求められるものを理解しているので、FWとしての自分の役割も含めて常にチーム全体を捉えられてる感じがする。

都の言うように栗林の怖さは
近くで話をしてるのにどこか遠くにいるみたいで、確かにそこにいても存在が掴めないこと。
それは栗林が自分の全てをフィールドに置いてきているため。
四六時中頭の中でフィールド上にいる自分をイメージして思考を巡らせてそうだし、これは会話が噛み合わないのも頷ける。

そして今はトップチーム帯同中とはいえチームメイトでライバルでもある平や松永に、ほかに一切の興味がないほど「サッカーを愛してる」「最高の男」だと断言させてしまうことがすごい。
そう都に語る2人の表情で、栗林を初めて見た瞬間に「最高の2番手を志した」という平さんのジュニア時代の話を思い出した。
一緒に練習して才能を肌で感じて来たからこそ栗林は特別だと認めているんだろう。


練習描写。ミニゲーム中の黒田がまさに先輩の扱きに耐える後輩の図で、もう少し先輩達アドバイスを…と思わなくもないけど、ここで自分で考えて乗り越えないとAで使えないしそもそも言葉でアドバイスして何とかなるものでもなさそう。
黒田もアシトみたいに何かを掴めたらいいのだが…アシトは栗林からヒントを得たから黒田は桐木辺りどうだろう。色々似てるし。

 

栗林は「話が下手」「テンポが独特」などと割と後輩に言われたい放題ですが、話をする上で言語化が苦手というよりも「思考を言葉にするのが追いつかない」だけらしい。

そういえばお嬢曰く「試合中常に正答となる4つの選択肢から1つを選んでいる」という話もあったので、栗林としては日の丸食堂で自分の発言に対する相手のレスポンスを待つ間もなくほかの思考に次々移っていたためにアシトや都に「無視」だと思われてしまった感じだろうか。

頭の回転はものすごく速いんでしょうがこれでは会話が成立しない気が…普段からこんな感じだと友人関係とか色々心配になってくる。

アシトは練習中栗林に言われた通り視野を中心に考えるも、Aの選手達は本当に考えながらプレーしているのか?と疑うほどにスピードが速すぎて、パスの出しどころや空いたスペースが見えていても技術が追いつかない。

ここでアシトが何に気がついたのかは分かりませんが主力組は栗林同様複数の選択肢から瞬時に判断する感覚は身についていて、これができないとあのオシム式パス回しのレベルにはついていけないと思う。

幼少の頃から練習を積まないと習得できなそうなこの感覚もアシトの才能をもってすれば出来てしまうのかも。

アシトは以前望さんに「目がいい」と評価されて今はその視野の「広さ」が特に目立っているけど、人の動きをよく見てその場で自分がすべき事の判断ができたり、上手いプレーや技術をそっくりコピーする能力も指していた気がする。

冨樫の止めて蹴る講座は言葉で教えられてないのに短期間で体得したし、朝利黒田とのトライアングルの時もアイコンタクトで意思疎通して自ら動いたり動かしたりできていた。
このアシトの「目の良さ」の汎用性を活かして攻守共にコンプリートしたSBにお前ならなれるぞと栗林は言ってるのだろうが、かなり高度なこと求められてるな…。

次回オシム式パス回しリベンジでしかも「転換点」って、絶対面白いやつだ…

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あげくの果てのカノン 4巻 好きな人は"知らない人"になってしまった

「こうなることは分かっていたのに。」

1~3巻で次第に空が暗くなり、ついにとっぷり日が暮れた表紙に佇むかのんの表情が全てを物語る。

 

以下4巻ネタバレを含みます。

 ↓3巻感想

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あげくの果てのカノン(4) (ビッグコミックス)

先輩は修繕をして変わってしまった。
それも今までのように食の好みやホクロだけではない。
かのんを好きだと言ったことも、キスしたことも北海道に行って一緒に逃げようと言ったこともちゃんと憶えていながら、その気持ちはもう今の宗介の中で噛み合わなくなってしまった。

いずれこういう日が来る覚悟はできていたつもりだった。

それでも、先輩とかのんがキャバクラで会うシーンはゼリーに内臓をえぐられたように苦しい…。
宗介がいっそのこと修繕と一緒に今までの思い出を全部忘れてくれていたらまだ救いがあるのに、記憶を残してかのんを好きだった感情だけそっくり消えてしまっていた。


目の前にいるのは確かにずっと好きだったはずの先輩なのに、自分の求めている先輩はどこにもいない。

触れることすら許されない。

冷たい態度の宗介に耐えられず、何も分からないふりをしてやけ酒をあおるかのんが目を背けたくなるほど痛々しい。

皮肉なことに、こうなってみて初めて初穂の言葉がグサグサと刺さる...
今度は自分の番だと。
ゼリーを脱走させた初穂は自分の使命を全うするために正気に戻ったけれど、9年前から毎日が先輩づくしで先輩がすべてだったかのんはこの先どうやって生きていくんだろう。

 

そして新キャラの松木平。4巻は彼に救われた。

眼鏡を外せば先輩と瓜二つなのに、理屈っぽくて、ドジっ子で、奥手で、喋れば喋るほど先輩とは違う人間だと思わせる人。

「変化」に翻弄され続けるかのんに「変わることは適応すること」で、人間はそうやって生きていくものだと目の覚めるような言葉を次々に投げかけてくる。

きっと今まで色んなことに上手く適応しながら生きてきたであろう松木平と、先輩が好きだという変わらぬ気持ちを持ち続けてきたかのんはどんな化学変化を起こすのか。

煙草を吸う横顔や伏し目がちな瞳にドキドキしながら、かのんでなければ大好きな人と同じ顔をした彼に一瞬で惹かれるだろうなと思う。

 

変化していく宗介も、忘れてしまった感情に苦しんでいた。

直前まで早くかのんに会いたいと思いながらゼリーと闘っていたのに、修繕後はその理由が分からない。
戦闘のたびに大切だったはずの感情を失ってしまうけれど、宗介にとっては初穂との結婚も、かのんとの純真な恋も、初めて修繕によって変わってしまった母親への感情も 

本当なんだ。本当だったんだ。


修繕はあまりにも酷だ…


雨に打たれ増殖を続けるゼリーと世界は、これからどうなってしまうのか。
 
どんな選択をしようがどれだけの人を傷つけようが、あげくの果てまで行き着いたかのんはどんな姿になっているのか、見届けたい。

アオアシ 123話

123話「日の丸食堂にて②」

 

Cカラーが栗林単独で雑誌の表紙みたいだ。

早速遊馬の言葉の意味が分かった。栗林、めちゃくちゃ怖い...

今までの描写から気さくで礼儀正しい印象だけど、実際に会話してみると話が急に飛んだり質問しておいてその反応には無視したりと独特な空気感があって、この思考と行動の読めなさが怖さにも繋がってる感じ。
栗林『 青井、サイドバックってさ「コンプリート」してる選手、世界的にもいないんだぜ』

情報小出しにして核心を教えてくれないのは福田譲りだろうか...コンプリートが辞書的な意味だとしたら完成されたSBに必要な要素をアシトは既に持っているということ?

しかもそれを「お前ならできるよな」と。
嬉しいけど急だな...アシトは名前認識されてる事すら驚いてるというのに。

 

そして7巻で栗林にも作ることになった花の献立の話題がついに。
注文時おもむろに取り出してるので、すっかり献立に沿った食事が習慣化されているらしい。

よく見るとメニューだけでなく栗林の偏食を考慮してあったり「試合前ですたくさん食べて」など細かい一言まで付け加えてある。これは有難いだろうなあ。

花が栗林の献立作成について話した時にアシトは「やりゃいいじゃねーか」と一蹴したあと自分がムカムカしてる理由が分からなかったけど、今や2人にはあの雨の日があるので...嫉妬らしき感情を自覚するのでは。

クラブを通して献立を渡してくる花に対しての栗林の感想が「そっけない」なのが、別の感情が内包されてやしないかと深読みしてしまう。
松永曰く栗林は「モテるくせに女っ気ない」らしいしそんな暇もないだろうけど。

この件はサッカー談議が終わったらまたアシトから触れて欲しいところ。
みんなが栗林の出方を伺う空気の中でラブコメも密かに同時進行していて、栗林と会話させようと都がアシトにヒソヒソやってるのをジト目で見てくる杏里と、なぜ睨まれるのか分からず焦る都がかわいい。この2人はやはりライバル的な関係になるのだろうか...。
オジェックさんが杏里に話しかけられて頬赤らめてるのは杏里が好きなのか、女子に耐性がないのかどっちだろう。

 

突然の遊馬のしょうもない質問に対して栗林が「インタビュアー泣かせ」と言われる所以の見透かしたような表情をするけど、遊馬は栗林にどういう怖さがあるのか知ってるわけだからわざとふっかけたのでは...と思ってしまう。

温度を失っていく目で笑いながらじっと見られるの、自分が遊馬だったら涙目だわ…

都が倒した水とコップに反応できたのは栗林とアシトの2人だけで、しかも倒れる前に反応できたのは周囲の状況を視界の端で捉えていたため。
栗林はそのあと何事もなかったように遊馬の下らない問いへの話を続け、「はは。」と笑う表情ににゾッとする。これ濡れた手の水の色を黒くしたら違うものに見える…

 

水の件と繋がったのか、アシトは栗林に言われたコンプリートしたSBに必要な「あの能力」についての答えを出す。

アシト「視野ですよね。さっき栗林さんが言ってたのは視野のことや...」
自分の才能に気づきかけているので、栗林に指摘されたことで意図的に使えるようになってくのかな。

栗林を見る目が大きく変わった話だった...

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