鹿のいほり

漫画の感想など

河原和音「素敵な彼氏」4巻 感想 作中は真冬だが内容は常夏

この頃深刻な少女漫画摂取不足でカラカラに干からびていたところ、この素敵な彼氏4巻を読んですっかり水を得た魚状態です...。

 

以下ネタバレ注意

 

 ↓3巻感想

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今回は10回くらい「好き」というワードが出てきて10回くらいチューをし、もう訳が分からないよ…というくらいメイン2人がイチャイチャしてました。

前回の流れからののかが桐山くんへの気持ちに蓋をして奨平と長年の夢だった年末のカウントダウンイルミへ行くかと思いきや、ジェントルメンな奨平くんがののかの背中を押し、「好きな人(桐山くん)と2人で年末にカウントダウンイルミを見る」という夢が遂に叶いました。

2人が付き合うようになって判明したことは、実は桐山くんがとんでもないキス魔だということ…。

加えてふとした瞬間にののかの髪や頬を触ってきたり、サラっとした性格なのに意外にもスキンシップ過多だということ…。

こういう女子の扱いを熟知している感じ、ののかの言う通り彼はやはりプロだ。桐山プロだ。

奨平もののかと別れて早々後輩の女子、深空といい感じになり別れたあとの罪悪感もなくみんな幸せ…と思われた矢先、新学期を迎えて登校したののか&桐山、奨平&深空を目にした同級生の「あれ?なんで相手変わってんの?」はズシンときますね。

悪気は微塵もないが同級生達からすれば冬休み中に何がどうなったんだって思うだろうし、宿研で奨平におんぶされてるののかの記憶が新しいでしょうからね。

この件で一瞬微妙な空気になる奨平と深空の様子を心配するののかを見て「奨平の方がいいのかなと思って」とか、「小桜さんの気持ちも変わるかもしれないし」と疑念を抱く桐山プロ…

偽装とはいえ奨平と形的には付き合っていたことをやっぱり気にしてた、若しくは現在進行形で気にしてるのかも。

ののかは初めての彼氏で完全に浮かれてますが、対していつも通りサラサラな桐山くんを見て付き合うという意識の差、気持ちの重さの違いがあるのでは…と感じ始めてちょっとモヤっとした空気で終わりました。

最後こそ暗雲が立ち込めてましたが、4巻は彼氏ができたののかがものすごく幸せそうで素直に応援したくなる...というか自ずと応援してしまうので終始菩薩のような表情で読んでました。

今や中学、下手したら小学生で彼氏彼女がいる子も珍しくない中、初めての彼氏でこんなにハッピーが充満しているJKは河原先生作品の女子以外に知りません。

河原先生は女子にとって気になる男子が「彼氏」という特別な存在になる瞬間をとても大事にされてるなあと思います。

 

この漫画はののかに素敵な彼氏が出来るまでとそれからのことが描かれる一方で、何となく恋愛をしてきた桐山くんの恋愛観が変わっていく話でもあると思うんですよね。

前回までの話にある彼の「映画みたいなテンションで好きとか言ったことは1回もないなあ」という台詞にもそれが表れていて、桐山くん自身も「そうなってみたい」とののかに直接宣言している...。

これって桐山くんなりの、ののかへの最高のアプローチなんだろうな。

今回付き合うことになってデート中に改めて彼の口からその事が言及されそうになったんですが、邪魔が入ったので…これからは桐山くんの余裕な振る舞い以外も見られるのかなあと楽しみです。

取りあえずエリハの

「ここがゴールだと思うな。大変なのはこれからだ」

という言葉を噛み締めて5巻を待ちつつ夏を乗り切ろう…。

 

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